AlmaLinux、ビルドシステム「AlmaLinux Build System(ALBS)」を公開

 LinuxディストリビューションAlmaLinuxの開発チームは6月21日、自分たちが使用するビルドシステム「AlmaLinux Build System(ALBS)」を公開した。

 AlmaLinuxはCentOSの代替を目指し、Red Hat Enterprise LinuxのクローンOSを作成している。米CloudLinuxが立ち上げたが、現在は非営利団体のAlmaLinux OS Foundationが開発母体となっている。

 AlmaLinux Build System(ALBS)は、健全なエコシステムのためにビルドシステムの透明性とオープン性を維持するという方針の下に公開する。匿名ベース、リードオンリーでアクセスできる。これにより、どのパッケージが構築されたのか、特定のパッケージがいつ構築されたのか、各パッケージのビルドプロセスに関連したログなどを見ることができるという。開発チームは合わせてユーザーガイドも公開している。 すでにコードをGPLv3ライセンスで公開しており、5月に公開した

「AlmaLinux OS 8.6」と「AlmaLinux OS 9.0」では、対応ハードウェア(x86_64、Arm/aarch64、PowerPC/ppc64le、s390x)に向けた構築で利用している。また、errataの生成やパッケージの署名でも使われているという。 今後のロードマップとして、7月までに堅牢なRBAC(ロールベースアクセス制御)システムを導入、メンテナと貢献者へのアクセス管理ができるとしている。また、CodeNotaryを統合したSBOM(ソフトウェア部品表)のサポートも予定しているとのこと。

AlmaLinux OS Foundation
https://almalinux.org
AlmaLinux Build System(ALBS)
https://build.almalinux.org/
https://github.com/AlmaLinux/build-system