「Drupal 9.4」が公開
オープンソースのコンテンツ管理システム「Drupal」開発チームは6月15日、最新版となる「Drupal 9.4.0」を公開した。テーマ関連で多数の強化が加わっている。
Drupal 9.4は2020年6月に公開された9系の4回目のフィーチャーリリース。フロントエンドのデフォルトのテーマがOliveroとなり、外観が新しくなった。同時にアクセシビリティも強化され、さまざまな画面サイズにもフィットするという。バックエンドでは実験的なテーマとして公開されていたClaroが安定扱いとなり、デフォルトの管理向けのテーマとなった。合わせて、新しくStarterkitテーマとテーマ生成(ジェネレーター)も実験導入した。新しくスタンダロンのテーマを生成するための土台となるもので、現時点ではStarterkitのテーマが提供するマークアップはベーステーマClassyと同じだが、将来的に改善していくという。安定扱いになった後は、Classyを置き換えることになる予定とのことだ。
このほか、イメージフィールドに遅延読み込み(レイジーロード)オプションが加わった。また、コンテンツのタイプ、ボキャブラリなどの編集時の権限設定のタブが加わった。メタパッケージdrupal/core-recommendedを強化し、セキュリティアップデート管理を改善した。Composerの依存性むけにパッチレベルでアップデートができるという。
Drupal 9.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。なおDrupal 8は2021年11月でEoLを迎えており、最低でも9.3系にアップグレードするよう推奨している。7系は2023年11月にサポートが延長されており、それまではセキュリティとバグ修正が行われる。だが7系から9系へのマイグレーションパスは安定していることから、早期に移行を呼びかけている。
Drupal
https://www.drupal.org/