「Blender 3.2」が公開

 Blender Foundationとオンライン開発者コミュニティは6月8日、オープンソースの3D CG制作ソフトウェアの最新版「Blender 3.2」を公開した。

 Blenderはオープンソースの3D CG制作ソフトウェア。モデリング、レンダリングリギング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング、モーション追跡、動画編集、2Dアニメーションパイプラインなどの機能を備える。Linux、macOS、Windowsなどで利用できる。Blender 3.2は2021年12月に登場したバージョン3系の2回目のリリース。3月に公開されたBlender 3.1に続くものとなる。

 CyclesレンダーパスとしてLight Groupsが加わった。再レンダリングをすることなく、色の修正や光源の強度を調整できる。Cyclesでは、Shadow Causticsとして、屈折のあるオブジェクトの影において、コースティクスの選択的レンダリングをサポートした。プロダクションレンダリング向けに開発した手法であるManifold Next Event Estimationを土台にしたもので、まだ機能は制限的という。

 Cylcesではこのほか、ガスシミュレーション向けモーションブラーのサポート、Linux向けAMD GPUレンダリングなど多数の強化が加わった。ポリゴンペイントで新しいツール、操作性の改善、性能の強化などが加わった。また、ジオメトリノードでは、ポイント、エッジ、フェースなどのエレメントの複製機能が加わった。

 このほかにも、I/OでのWebPイメージフォーマットのサポートやOBJインポート(実験扱い)、Sculptモードの強化など、多数の機能強化が加わっている。

Blender
https://www.blender.org