サウンドサーバー「PulseAudio 16」が公開

 Linux向けサウンドサーバーPulseAudio開発チームは5月28日、最新のメジャーリリースとなる「PulseAudio 16.0」を公開した。Bluetooth関連の強化が多数加わっている。

 PulseAudioはLinuxなどPOSIX OS向けのサウンドサーバーシステム。サウンドアプリケーションのプロキシとして動作し、音声のミキシング、出力デバイスの管理、フォーマットの変更、音声の別のマシンへの転送などの処理を行う。Linux向けだが、コミュニティによりSolaris、NetBSD、MacOS X、Windows 2000/XPにもポーティングされている。PulseAudio 16は、2021年7月に公開されたバージョン15に続く最新版。

 エンドユーザー向けの機能として、RTPモジュールに送ったオーディオをOpusコーデックを使って圧縮できるようになった。 EPOS/Sennheiser GSP 670ヘッドセット(USB/ワイヤレス)とSteelSeries GameDACの設定を修正し、ステレオ出力をサポートした。Texas Instruments PCM2902ベースのサウンドカード向けの入力でも不具合を修正した。

 トンネルの遅延をlatency_msec引数で設定できるようになった。トンネルモジュールではこのほか、遠隔にあるサーバーに再接続できるreconnect_interval_msも加わった。特定することで、サーバーとの接続が途切れた場合に自動的に再接続を試みる。Bluetooth接続のデバイスのバッテリーの状態を報告する機能も加わった。このほか、多数の機能が加わっている。

PulseAudio
https://www.freedesktop.org/wiki/Software/PulseAudio/