「AlmaLinux OS 9.0」が公開

 AlmaLinux OS Foundationは5月26日、Red Hat Enterprise Linux互換のディストリビューションの最新版となる「AlmaLinux OS 9.0」を公開した。

 AlmaLinux OSは、CentOSの代替を目指して2021年末に米CloudLinuxが立ち上げたプロジェクト。現在、AlmaLinux OS Foundationを開発母体としている。AlmaLinux OS 9.0は、5月18日に公開された「Red Hat Enterprise Linux 9」と互換性のあるLinuxディストリビューション。

 RHEL 9と同様にLinuxカーネル5.14をベースとし、クラウドとコンテナ開発などの分野での機能強化が加わった。また、Webコンソールを改善し、セキュリティではSELinuxの性能改善、カーネルライブパッチの強化、ユーザー認証ログ、セキュリティプロファイルの強化などの特徴が加わっている。OpenSSL 3もサポートした。

 GCC 11.2.1、glibc 2.34、binutils 2.35.2、Python 3.9を始め、LLVM、Rust、Goなども最新版となった。外観では、デスクトップの壁紙に新たなオプションが加わった。AlmaLinux OS 9.0はIntel/AMD(x86_64)、ARM64(aarch64)、IBM PowerPC(ppc64le)、IBM Z(s390x)に対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

AlmaLinux OS Foundation
https://almalinux.org