本家公開の翌日に「AlmaLinux 8.6」が公開
The AlmaLinux OS Foundationは5月12日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換の最新のディストリビューション「AlmaLinux 8.6 Stable」公開を発表した。Red Hat(米IBM傘下)が「Red Hat Enterprise Linux 8.6」を公開した次の日となり、本家公開から最短でのリリースとなった。
AlmaLinuxはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のLinuxディストリビューションを構築するプロジェクト。米CloudLinuxが立ち上げ、その後設立した非営利団体The AlmaLinux OS Foundationの下で開発が進んでいる。AlmaLinux 8.6は、Red Hatが5月11日に公開した「Red Hat Enterprise Linux 8.6」と互換性があり、RHEL 8.6の強化が反映されている。
Ansibleロールとモジュール「System Roles」で新しいロールが加わった。System Rolesは、複数のRHELリリースの管理と自動化のためのインターフェース。Linux System Rolesアップストリームプロジェクトをベースとする。最新版では、SAP Day-1 Automation、Firewall、HA Clusterなどのロールが加わった。
また、Webコンソールでホストデバイスと仮想マシンのパススルーを提供、ユーザーがホストPCI・USBデバイスと仮想マシン間のパススルーを利用できるようになった。セキュリティでは、SCAP Security Guide、OpenSCAPなどのパッケージが新しくなった。 PHP 8.0、Perl 5.32、log4j 2、container-tools 4.0などのモジュールが新しくなり、コンパイラではGCC 11、LLVM 13.0.1など新しくなった。
AlmaLinux 8.6はx86_64、aarch64、ppc64leをサポート、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
AlmaLinux
https://almalinux.org/