「Fedora Linux 36」が公開、GNOME 42がデフォルトに

 The Fedora Projectは5月10日、最新のLinuxディストリビューション「Fedora Linux 36」を公開した。

  Fedora Linux 36は2021年11月に公開されたバージョン35に続く最新のメジャーリリース。Linuxカーネルは5.17をベースとする。デスクトップの「Fedora Workstation」では、デフォルトのデスクトップ環境にGNOME 42を採用した。新たに加わったText EditorとConsole、性能などの機能強化を享受できる。GNOME Shellの新しいルック&フィール、ユニバーサルダークモードオプション、スクリーンショットインターフェイスなども加わった。

  NVIDIAプロプライエタリのドライバスタックを使用する場合、Waylandセッションがデフォルトとなった。このほか、オープンソースのグラフィックドライバMesa 22.0、OpenSSL 3.0のサポートなどが加わった。デフォルトのフォントセットがGoogle Notoと  「Fedora Server」ではCockpitでNFSとSambaの共有管理とプロビジョニングのモジュールが加わった。これにより、管理者はCockpitのWebインターフェイスでネットワークファイル共有を管理できる。

  システム管理者向けの強化として、Ansible 5をサポートした。Ansible 5はAnsible-coreパッケージとコレクションパッケージにエンジンを分割しており、メンテナンスが容易になり、必要なコレクションのみをダウンロードできるという。開発者向けには、GCC 12、Autoconf 2.71、Glibc 2.35、LLVM 13、Ruby 3.1、Ruby on Rails 7.0、PHP 8.1、OpenJDK 17など、各種アップデートした。また、Red Hatが開発するコンテナ管理Podman 4.0も加わった。Fedora 36はプロジェクトのWebサイトより入手できる。エディションのほか、Fedora Spins、Labsも用意する。

Fedora
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