「QEMU 7.0」が公開

 オープンソースの汎用マシンエミュレーターQEMU開発チームは4月19日、最新のメジャーリリースとなる「QEMU 7.0」公開を発表した。

 QEMUは汎用のマシンエミュレーターと仮想環境の実行機能を持つソフトウェア。対応するアーキテクチャの任意のマシンでOSを動かしたり、他のLinux/BSDターゲット向けのプログラムを動かすことができる。仮想化では、仮想環境の実行エンジンとして使用することで、KVMとXenをネイティブに近い性能で動かすことができる。QEMU 4.0は、2021年4月に公開されたバージョン6系に続くメジャーリリースとなる。

 仮想マシン向け共有ファイルシステムvirtiofsでは、セキュリティラベルのサポートを強化した。電源管理と構成要素管理のための標準であるACPI(Advanced Configuration and Power Interface)では、ACPI ERSTインターフェイス経由でゲストイベントのロギングをサポートした。

 プラットフォームでは、x86でIntel AMXのサポートが加わった。RISC-V CPUのサポートを継続して強化し、批准された1.0 Vector拡張をサポートした。Zve64f、Zve32f、Zfhmin、Zfh、zfinx、zdinx、zhinx{min}などの拡張もサポートした。 KVMのサポートも加わった。ARMでも多数の強化が加わっている。

QEMU
https://www.qemu.org