「Git 2.36」が公開
Git開発チームは4月18日、分散型のバージョン管理システムの最新版となる「Git 2.36」を公開した。
Gitは分散型のバージョン管理システム。Linuxのソースコードのバージョン管理のために開発され、その後は規模の大小に関係なくさまざまなソフトウェア開発プロジェクトで利用されている。Git 2.36は1月に公開されたバージョン2.35に続く最新版。
マージコンフリクトの解決のレビューオプションとして、マージコミットに実際に記録された結果との差異を示す–remerge-diffが加わった。core.fsyncObjectFilesに代わってcore.fsync、core.fsyncMethodを導入した。fsyncの設定が柔軟になり、Gitが明示的にさまざまな種類のファイルでfsync()を利用できるようになった。
リポジトリのオーナーチェックでは、2.35.2でデフォルトでオーナーではない人がリポジトリでgitコマンドを実行できないようになったが、このチェックを回避するsafe.directory設定が加わった。他の人がオーナーの安全/信頼できるリポジトリに対するパスをリストできる。このほかにも多数の機能強化が加わっている。