Google Cloud、「Rocky Linux」向けのサポートを提供

 Google Cloudは4月7日(米国時間)、Google Cloud上でのCentOSのフォーク「Rocky Linux」のサポートを米CIQと共同で提供することを発表した。CIQはRocky Linuxプロジェクト創始者が立ち上げた企業で、Google Cloud上のRocky Linuxの体験を改善するとしている。

 Rocky Linuxは2020年末にCentOS開発チームが「CentOS Linux 8」の終了を発表した後に、CentOSのオリジナル開発者の一人であるGregory Kurtzer氏が中心となって立ち上げたプロジェクト。CentOS Linuxと同様にダウンストリーム開発となり、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)とバグまで含む互換性を目指す。プロジェクトを進めるにあたって、非営利団体Rocky Enterprise Software Foundation(RESF)も立ち上げている。Google Cloudは早期にRocky Linuxのイメージをサポート済みで、RESFへの出資も行っている。

 今回、Google CloudはKurtzer氏が創始した企業であるCIQと提携し、Google Cloud顧客にRocky Linuxのサポートを提供する。Googleの有償プランを利用する顧客はRocky Linux関連の問題についてもケースを作成できる。Google CloudのチームとCIQの専門家が協力しながら問題解決を図るという。

 2社は今後、性能チューニングをしたRocky Linuxイメージの提供、特定のGoogleインフラ向けのサポート、マイグレーションツールなどについても共同で取り組むとしている。

Google Cloud
https://cloud.google.com
米CIQ
https://ciq.co
Rocky Linux
https://rockylinux.org