オープンソースの電子書籍管理ソフト「Calibre 5.40」が公開

 オープンソースの電子書籍管理ソフトウェア「Calibre」開発チームは4月1日、最新版となる「Calibre 5.40」を公開した。

 CalibreはPythonおよびCで実装された電子書籍管理アプリケーションで、電子書籍の閲覧、電子書籍デバイスとの同期、Webからのニュース記事のダウンロードと電子書籍形式への変換、電子書籍エディタなどの機能を備える。プロジェクトは2006年に遡り、当時米国で販売されたソニーの電子書籍リーダー「SONY PRS-500」をLinuxで利用できるようにするためにフォーマット変換ツールを開発し、その後電子書籍管理ソフトウェアに拡大したという経緯をもつ。Calibre 5.40は2020年9月に公開された5系の最新版で、3月に公開された5.38に続くものとなる。

 新機能として、コンテンツサーバービューアでお気に入りの編集が可能になった。また、CBC(Comic Book Collection)コミックファイルの表紙を読み込めるようになった。仮想ライブラリ作成時に作者とタグでのフィルタリングが可能になった。このほか、イメージビューポップアップにコピーボタンを追加した。DOCX出力、スタンダロンのToCエディタなどでの不具合も修正した。ニュースソースも拡充し、「Reason Magazine」「Frontline」などが加わった。「Courrier International」も強化した。

 Calibre 5.40はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Calibre
https://calibre-ebook.com