Linuxサポートを拡大した「OpenZFS 2.1.3」が公開

 オープンソースのZFSファイルシステム実装OpenZFS開発チームは3月10日、最新安定版となる「OpenZFS 2.1.3」を公開した。

 OpenZFSは、ファイルシステムとボリュームマネージャーの両方を備えたストレージプラットフォーム。ネイティブでの暗号化ハードウェアアクセラレーションのサポート、データ破損に対する保護、ローカルまたはリモートの複製、データとメタデータでの整合性チェックなどの機能を備え、LZ4、GZIP、ZSTDなどの圧縮方式を利用できる。容量は256兆ヨビバイト(2^128バイト)までをサポートする。

 OpenZFS 2.1.3は2021年7月に公開されたバージョン2.1系の最新のポイントリリース。前バージョンがLinux 5.15のみだったのに対し、最新版ではLinuxは3.10〜5.16をサポートするようになった。FreeBSDは12.2-RELEASE以降をサポートする。

 Linux 5.16、次期Linux 5.17など、Linuxカーネルとの互換性に関する修正が多数加わった。zfs-receive、ZFSなどでも多数の修正が加わった。  $KERNEL_ 環境変数のサポートが加わったほか、dRAIDの空きセクタの確認などの不具合も修正されている。

OpenZFS
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