CentOSのAutomotive分科会、「Automotive Stream Distribution(AutoSD)」を発表

 The CentOS Automotive SIG(分科会)は3月1日、「Automotive Stream Distribution(AutoSD)」を発表した。

 CentOS Automotive SIGは2021年8月に発足したCentOS内の分科会で、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)主導の車載向けの取り組みを進める場を目指す。車載向けのアプリケーションを開発するサードパーティが集う中立の場、そしてこれら企業にビルドとテストインフラを提供することを役割と位置付けている。

 発表したAutomotive Stream Distribution(AutoSD)は、同分科会で開発するバイナリディストリビューションとなる。CentOS StreamとRHELの関係と同じで、Red Hatの自動車向け製品のアップストリームと位置付けている。AutoSDは開発者の参加や貢献の仕組みもCentOS Streamと同じようなメカニズムとしている。  CentOS Streamをベースとしながら、用途を考慮した相違も含む。例えば、LinuxカーネルはCentOS Streamのカーネルパッケージではなく、kernel-automotiveを利用する。

 同分科会は、Automotive SIGはRed Hatとエンゲージすることなく、誰もが参加、貢献、実験でき、SIGが開発したインフラを享受できるとして、参加者を募っている。

Automotive SIG
https://wiki.centos.org/SpecialInterestGroup/Automotive