セキュリティがデフォルトで有効に、「Elastic 8.0」が公開
オランダElasticは2月11日、企業向けの検索スイートの最新のメジャーリリースとなる「Elastic 8.0」の一般公開を発表した。セキュリティ機能のデフォルト化、外部NLPモデルのサポートなどが特徴となる。
Elastic 8は2019年に公開されたバージョン7系に続く最新版。Apache Lucene 9.0をベースとすることで、全体の速度や拡張性をさらに強化した。 ベクトル検索機能を強化し、自然言語処理(NLP)モデルのネイティブサポートをElasticsearchに直接導入した。また、近似最近傍探索(ANN)をネイティブでサポートし、ベクトルベースのクエリとベクトルベースのドキュメントコーパスを高速に、拡張性のある形で比較できるようになった。
最新版ではまた、BERTなどのPyTorch機械学習モデルを直接Elasticsearchで使用して、推論処理ができるようになった。推論を処理できるようになったことで、検索アプリケーションにモダンなNLPを統合しやすくなるとしている。また、k近傍法(kNN)検索APIのテクニカルプレビューも導入した。 セキュリティでは、認証、TLSなどがデフォルトで有効となった。
Elastic Cloud on AWSのオンボードを改善し、データの取り込みを高速に行うElastic Serverless Forwarderなどの機能を加えた。 Elastic 8.0は、Elasticsearch製品のホスティングサービス「Elastic Cloud」より利用できる。8系では、7系のElasticsearch REST APIと後方互換性がない変更が一部加わっている点を留意している。
オランダElastic
https://www.elastic.co/