フルサイト編集を導入した「WordPress 5.9 "Josephine"」が公開

 オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)である「WordPress」開発チームは1月25日、最新版となる「WordPress 5.9 “Josephine”」公開を発表した。

 WordPress 5.9は、2021年7月に公開されたバージョン5.8に続く最新版。コードネームは、米国とフランスで活躍したジャズシンガーJosephine Baker(ジョセフィン・ベーカー)氏より。2021年12月に公開を予定していたが、1ヶ月遅れでの正式版となった。

 管理画面よりサイト全体を制御できるFull Site Editing(フルサイト編集)を導入した。サイトをブロック形式で設計できるもので、あわせてブロックテーマTwenty Twenty-Twoを導入した。Site Editorで色、フォント、ページテンプレート、イメージファイルを選択して編集ができる。レイアウト作成のためのパターンを用意しており、組織内でルック&フィールを統一するなどのことができるという。Twenty Twenty-Twoは「外観」から有効にする必要がある。

 フルサイト編集のテーマはTwenty Twenty-Twoだけではなく、今後テーマディレクトリにブロックテーマを拡充していくという。これら新しいテーマにより、Customizerを使わずとも、Site Editor内でStylesインターフェイスを使うことでカスタマイズが可能という。  また、サイトナビゲーションブロックも用意した。ユーザー体験の中心となる機能で、レスポンシブメニューか画面サイズに併せて表示されるメニューかを選択でき、選択内容は保存されるという。  このほかにも、パターンディレクトリ、リストビューの一新など、細かな機能強化が加わった。

 開発者向け機能としては、theme.jsonが子テーマをサポートした。これにより、コードを書くことなくWordPressの管理画面で子テーマを作成できるようになった。  WordPress 5.9はプロジェクトのWebサイトから入手できる。

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https://ja.wordpress.org/