数値計算ライブラリ「NumPy 1.22」が公開
Pythonの数学的処理のための拡張モジュール「NumPy」開発チームは1月1日、最新版「NumPy 1.22.0」を公開した。
NumPyはPythonで多次元配列や数学的処理を実行するためのパッケージ。多次元配列ではベクトル化やインデックス化などの機能を備え、計算では乱数発生、線型代数ルーチン、フーリエ変換などの機能を備える。C/C++とFortranコード統合のためのツールなどを備える。ライセンスはBSDライセンス。 NumPy 1.22は、2021年6月に公開されたバージョン1.21に続く最新版。この間、153人の貢献者が参加し、プルリクエストは609件に及んだという。Pythonは3.8〜3.10をサポートする。Python 3.7はサポート対象外となった。
視覚的に最もわかりやすい変更点として、メインの名前空間のアノテーションがほぼ完成した。 このほか、Array-APIの暫定版を実装した。CuPyやJAXなどのアプリケーションにまたがって使用できる標準的な関数のセットを作成する最初のステップとしている。 また、行列(テンソル)データ共通の交換フォーマットを提供するDLPackバックエンドも導入した。ダウンストリームプロジェクトが使用できる設定可能なアロケーターも導入した。 新しいメソッドとしてquantile、percentileおよび関連した関数が加わった。
この他にも、多数の細かな機能強化が加わり、非推奨となっていた機能の削除も進んだ。
NumPy
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