Linux 5.15ベースの「Manjaro 21.2」が公開

 デスクトップ向けLinuxディストリビューションManjaro開発チームは12月22日、最新安定版となる「Manjaro 21.2」(開発コード「Qonos」)を公開した。

 ManjaroはArch Linuxをベースとしたディストリビューション。性能、コントロール、最先端のソフトウェア、ソフトウェアの安定性を特徴とし、Steamを経由してProton、Wine, PlayonLinuxを使ってWindowsアプリケーションを動かすことができる。WindowsとMacの置き換えに最適としている。  Manjaro 21.2は、8月に公開されたバージョン21.1.0に続く最新版。Linuxカーネルは5.15 LTSを採用した。

 インストーラーのCalamaresを強化し、自動パーティション向けのファイルシステム選択、brffsサポートの強化などが加わった。btrfsインストールでは、デフォルトのサブボリュームレイアウトが容易にロールバックでき、スナップショットの無駄な容量を削減したという。

 デスクトップ環境はxfce 4.16、KDE Plasma 5.23.4、Gnome 41.2とそれぞれ新しくなった。  Gnome版では、デフォルトのレイアウトをアップストリームのデフォルトに合うように再設計した。旧式の垂直型デスクトップレイアウトもレガシーレイアウトとして利用できる。  Plasmaではバージョン5.23、Frameworks 5.88、Applications(Gear)21.12と新しくなった。デフォルトのテーマがBreezeと親和性の高いものになり、スクロールバーとスピンボックスが大きくあり、タッチ端末での利用を改善した。  Wayland関連では性能、安定性を強化したほか、タッチ端末で有用な機能が加わった。たとえば、タブレットモードでタップしやすいようにシステムトレイアイコンのサイズが大きくなるなどの調整が加わった。  xfceではウィンドウマネージャーが新しくなり、ディスプレイダイアログで分数スケーリングが加わった。設定管理も改善し検索とフィルタが加わった。

Manjaro
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