オープンソースの動画エディタ「Kdenlive 21.12」が公開
オープンソースの動画エディタKdenlive開発チームは12月13日、最新安定版となる「Kdenlive 21.12」の公開を発表した。マルチカム編集などの機能が加わっている。
KdenliveはKDEとQtフレームワーク/ライブラリ上に構築したオープンソースの動画エディタ。FFmpeg、frei0r、movit、ladspa、soxなどのオープンソースプロジェクトに基づく非線形の動画エディタMLT Frameworksを土台とする。多数のオーディオ/動画フォーマットをサポートし、基本的な作業からプロレベルの編集まで様々なレベルに対応するとしている。
Kdenlive 21.12は、8月に公開したバージョン21.08に続く最新版。ユーザーからの要望が多かったというMulticam EditingとSlipトリミングモードを導入した。Multicam Editingは、複数のカメラで撮影したクリップをタイムラインに配置するもの。Slipトリミングは、タイムラインのクリップをドラッグによりスリップできるもの。タイムラインでクリップを指定し、ツールメニューからSlipを選択する。
このほか、モーション追跡で最新の深層学習ベースの追跡アルゴリズムに基づくDaSiamRPN Trackerを導入した。別途AIモデルをダウンロードしておく必要がある。顔などのオブジェクトを加工する手法として、ピクセル化やぼかしなどが新しく加わった。
Kdenlive
https://kdenlive.org/en/