自動化により開発は高速化ーーGitHubが「2021 State of the Octoverse」公開

 GitHub(米Microsoft傘下)は11月16日、開発者とリポジトリのデータからトレンドを探る年次レポート「The 2021 State of the Octoverse」を公開した。

 State of the OctoverseはGitHubの年次レポートで、今年は400万以上のリポジトリからのテレメトリデータと1万2000人以上の開発者のデータを組み合わせた。

 コーディングについては、コードの作成とデプロイで自動化を導入しているチームや開発者は、オープンソースで27%、職場で43%の高速化が図れていることがわかった。GitHubはCI/CDにおけるソフトウェアワークフローを自動化する「GitHub Actions」を提供しており、 GitHub Actionsを使用している開発者やチームを調べた。1000人以上の大規模なチームが使い始めると、1日のプルリクエストのマージは61%増え、マージは31%高速になっていると報告している。

 

きちんとしたドキュメンテーションを用意している場合、開発者の生産性は55%改善するという。README、イシュー、貢献のガイドラインなどが、高品質のドキュメンテーションにつながるとのこと。READMEのあるなしをオープンソースのリポジトリで見ると、プロジェクトの14%がREADMEなし、READMEありは85.9%だった。

 レポートでは、この1年の統計も報告している。それによると、新しいリポジトリの数は6100万、1億7000万件ものプルリクエストがマージされたという。また、GitHubを使用する開発者は7300万人に達し、このうちの1600万人が2021年に新たにGit Hubを使うようになった新規ユーザーだと報告している。Fortune 100企業の84%がGitHub Enterpriseを導入しているとのこと。

 言語別では、JavaScript、Python、Javaの順となった。この順位は前回の2020年から変わっていない。

「The 2021 State of the Octoverse」
https://octoverse.github.com