オープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment 7.1」
Proxmox Virtual Environment開発チームは11月17日、最新のオープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment(VE) 7.1」を公開した。
Proxmox Virtual Environmentは、Debian GNU/Linuxをベースにオープンソース製品を開発する独Proxmox Server Solutionsが開発する仮想化プラットフォーム。KVM、Linux Containers(LXC)、ソフトウェア定義ストレージ、ソフトウェア定義ネットワークなどを統合し、コンピュート、ネットワーク、ストレージ向けの単一のソリューションとしている。
Proxmox Virtual Environment 7.1は、7月に公開したバージョン7系の初のポイントリリース。Debian 11.1 “Bullseye”がベースだが、Debian 11.1が土台とするLinuxカーネルは5.10であるのに対し、Proxmox VEではカーネル5.13を採用した。
QEMU 6.1、LXC 4.0、Ceph 16.2.6、OpenZFS 2.1など最新版となった。仮想マシンではWindows 11をサポートし、TPMのサポートなども加わった。コンテナではFedora 35とUbuntu 21/10をサポート、AlmaLinuxとRocky Linuxのテンプレートも備わった。
バックアップスケジューラーデーモンが新しくなり、柔軟なスケジュールが可能になった。カレンダーイベントフォーマットでのバックアップを支援するSchedule Simulatorツールも加わった。バックアップではこのほか、各ジョブ向けのバックアップリテンション機能、保護フラグなども加わった。
2要素認証を改善し、WebAuthnとワンタイムリカバリーキーのサポート、単一アカウント向け複数要素のサポートなどが加わった。 このほかにも、多数の強化が加わっている。
Proxmox Virtual Environment
https://www.proxmox.com/en/proxmox-ve