RHEL互換の「Rocky Linux 8.5」が公開

 Rocky Release Engineeringチームは11月16日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のディストリビューション「Rocky Linux 8.5」の公開を発表した。RHEL 8.5のリリースから6日でのリリースとなった。

 Rocky Linuxは、CentOSのオリジナル共同開発者であるGregory Kurtzer氏が、Red HatによるCentOS Linuxの開発打ち切りを受けて立ち上げた。アップストリームベンダーの後にリリースをビルドするダウンストリームビルドとなる。Rocky Linux 8.5は、Red Hatが11月10日に公開したRHEL 8.5と互換がある。

 最大の特徴はSecure Bootのサポート。経緯について、RHEL 8.5の公開から2日以内にISOのテストに成功しGAを公開する寸前に、米MicrosoftがRocky LinuxのSecure Boot Shimに応じたことから、8.5で導入することにしたと説明している。 このほか、OpenJDK 17のほか、GCC Toolset 11、LLVM Toolset 12.0.1、Rust Toolset 1.54、Go Toolset 1.16.7などコンパイラや開発ツールを更新し、Ruby 3.0、nginx 1.20、Node.js 16などのモジュールも加わった。plusリポジトリでは、PGPサポート付きのthunderbird、openldap-serverなどを追加した。rockypiリポジトリでrasperrypi2 kernelが加わりaarch64で動かせるようになった。

 Rocky Linux 8.5はx86_64、ARM64(aarch64)に対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Rocky Linux
https://rockylinux.org/