RHEL 8.5互換の「AlmaLinux 8.5」が公開

 The AlmaLinux OS Foundationは11月12日、最新のLinuxディストリビューション「AlmaLinux OS 8.5 Stable」を公開した。「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)8.5」の公開から2日後でのリリースとなる。

 AlamLinuxは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)と1/:1互換を目指すLinuxディストリビューション。米CloudLinuxが立ち上げたプロジェクトで、現在非営利団体の下で開発が進んでいる。

 AlmaLinux 8.5は、Red Hat(米IBM傘下)が「Red Hat Enterprise Linux 8.5」をGA(一般公開)にして2日でのリリースとなった。なお、前バージョンのAlmaLinux OS 8.4はRHEL 8.4公開から5日で公開するなど、互換OSとしてはこれまでにないスピードで本家リリースに対応している。

 最新版はRHEL 8.5の機能に応じた強化が施されている。コンテナツールを改善し、構築とディプロイのプロセスがさらに柔軟になった。OpenJDK 17もサポートした。セキュリティでは、ハードニングとセキュリティコンプライアンスのためのOpenSCAPプロファイルが加わり、新しいシステムロール、NTP(ネットワーク・タイム・プロトコル)を暗号化するNetwork Time Security(NTS)なども導入した。

 AlmaLinux OS 8.5は、x86_64とARM向けをプロジェクトのWebサイトより入手できる。同日、Raspberry Pi向けのイメージも最新版を公開した。ライブイメージ、クラウド向け、コンテナ向けのイメージはまもなくアップデートする予定という。 リリースに合わせ、AlamLinuxはCentOS Projectに謝辞を送っている。CentOS Projectは2021年末で「CentOS Linux」をEoL(End of Life)にすることを発表しており、それに合わせたもの。CentOSは、CentOS Linuxの後は「CentOS Stream」に注力することを明らかにしている。

Alma Linux
https://almalinux.org/