米MicrosoftのCoreCLRベースPython実装のフォーク「Pyjion 1.0」が公開

 CPython向けのJIT拡張「Pyjion」開発チームは11月9日、初の正式版となる「Pyjion 1.0」を公開した。

 PyjionはPython 3.10向けのドロップインのJITコンパイラ。Microsoftが開発していたCoreCLRベースのPython向けJITコンパイラのフォークとして、同じ名称で開発されている。

 スタンダロンのランタイムではなく、PythonコードをネイティブCILにコンパイルし、.NET CLRを使って実装する。Python 3.10の下ライブラリとしてインストールして有効化することで、コードを変更することなくPythonコードの実行を高速化できるという。Windows、macOS、Linuxで利用でき、アーキテクチャはIntelとARMのCPUをサポートする。ネイティブで64ビット不動小数点と整数をサポートし、ネイティブのデバッグとプロファイルツールも対応した。

 Pyjion 1.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。

Pyjion
https://www.trypyjion.com