Windows向けパスワード監査ツール「L0phtCrack」がオープンソースに

 Windows向けパスワード監査ツール「L0phtCrack」開発チームは10月17日、最新版となる「L0phtCrack 7.2.0」の公開と共に、オープンソースとして公開したことを発表した。

 L0phtCrackはパスワード監査と回復アプリケーション。ホワイトハッカー集団のL0pht Heavy Industriesのネットワークセキュリティ専門家”Mudge”ことPeiter Zatko氏が中心となって開発したツールで、最初のバージョンは1997年に公開された。

 L0phtは@stakeにマージし、その後2009年にSymantecに取得された。その後オリジナル開発者らが取得し、2020年に米Terahashが買収した。しかし2021年7月に再びオリジナル開発者が所有することに。その際にL0phtCrackの販売を停止し、オープンソースとして公開する計画を模索していることを明らかにしていた。

 バージョン7.2はオープンソースプロジェクトとして初のリリースとなった。ライセンスはMIT Lincense。商業ライブラリをOpenSSL、LibSSH2に置き換えたほか、IPv6サポートのためにSSHインポートを強化した。

 L0phtCrack 7.2はWindows 32とWindows 64向けのパッケージなどをプロジェクトのページより入手できる。プロジェクトは合わせて、メンテナーと貢献者を募っている。

L0phtCrack
https://l0phtcrack.gitlab.io