セキュリティを修正した「Apache OpenOffice 4.1.11」が公開

 非営利のオープンソース団体The Apache Software Foundation(ASF)は10月7日(米国時間)、生産性スイートの最新版となる「Apache OpenOffice 4.1.11」の公開を発表した。セキュリティアップデートが中心だが、Windows Installerの強化なども加わった。

 Apache OpenOfficeは米Sun Microsystems「OpenOffice」の流れを汲むオープンソースの生産性スイート。米OracleのSun買収を受けてLibreOfficeが立ち上がった。Apache OpenOfficeはOracleがASFに寄贈したことで2011年にASFプロジェクトとして再出発を切った。プロジェクトによると、月のダウンロード件数は240万、累計では3億1700万件のダウンロードがあり、1日に2500万ドル以上の価値をもたらしているという。

 ワープロ「Writer」、表計算「Calc」、プレゼン「Impress」、ベクター、ベクタードロー「Draw」、数式エディタ「Math」、データベース管理「Base」の6種類のアプリケーションで構成され、Linux、macOS、Windowsなどに対応する。 Apache OpenOffice 4.1.11は、2013年に公開されたバージョン4系の最新版。4.1.10は5月に公開していた。ASF傘下となってからは14回目のリリースとなる。

 セキュリティでは、加工されたDBFファイルのバッファオーバーフローの脆弱性CVE-2021-33035など3件を修正した。4.1.10以前を使っているユーザーに対し、アップデートを強く推奨している。

 Windows Installerを強化し、不足していたプロパティとコード署名が加わった。Writerで、Fontworksギャラリーが加わった。Windowsでは、Windows 11ユーザー向けにMicrosoft Storeより入手できるようになった。

 Apache OpenOfficeはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache OpenOffice
https://openoffice.apache.org