「LFS v11」が公開、設定がmerged-/usrに変更
The Linux From Scratch(LFS)開発チームは9月1日、最新版となる「LFS Version 11.0」を公開した。
Linux From Scratch(LFS)は、オープンソースモデルで作成するソースコードからカスタムLinuxを構築するためのオンライン説明書。手軽に利用できるLinuxディストリビューションは数あれど、LFSにそってシステムを構築する過程でLinuxの動きが依存関係を含めて理解できることから、LFSを作成する意味があると説明している。LFS 11は、2020年9月に公開されたバージョン10に続くメジャーリリース。Linuxカーネルは5.13.12となる。
多くの新しいディストリビューションに合わせて、split-/usrからmerged-/usrに設定を変更した。/binは/usr/binへのシンボリックリンクに、 /libと/sbinもそれぞれ/usr/lib、/usr/sbinへのシンボリックとなる。
このほかの大きな変更点として、ツールチェーンがbinutils-2.37とglibc-2.34にアップデートされた。合計で40パッケージが新しくなった。 LFSはプロジェクトのWebサイトからアクセスできる。
The Linux From Scratch(LFS)
https://www.linuxfromscratch.org