「Zorin OS 16」が登場
アイルランドZorin Groupは8月17日、Linuxディストリビューションの最新版となる「Zorin OS 16」を公開した。約2年ぶりのメジャーリリースとなり、UI、ソフトウェアストアなど様々な機能強化が加わっている。
Zorin OSはWindows、macOSからの移行向けと位置付けるLinuxディストリビューション。Ubuntuをベースとし、速度、性能、安全性、プライバシーなどを特徴とする。Zorin OS 16は2019年に公開したバージョン15に続く最新のメジャーリリース。
外観を強化し、デフォルトのテーマ、アートワーク、時間によって変化するデスクトップの壁紙などが新しくなった。デスクトップレイアウトを選択できるZorin Appearanceを再設計し、カスタマイズオプションがわかりやすくなった。Zorin Appearanceでは、Windows 11ライクなデスクトップレイアウトも加わった。「Jelly Mode」も導入した。音声を録音したり再生できるSound Recorderアプリが新たに加わった。タスクバーが新しくなり、起動中のアプリを一目で把握したり、未読メッセージの数を表示するようになった。タスクバーとパネルのカスタマイズ性も強化した。
ソフトウェアを入手できるSoftwareストアを拡充し、Flatpakパッケージ方式を使うアプリが揃うFlathubリポジトリが加わった。UbuntuとZorin OSのAPTリポジトリ、Snapストアに加えて、Flathubのアプリカタログを事前に読み込み済みで、Discord、Zoom、Spotifyなどの人気アプリを入手できるという。またWineを使うことで、一部Windowsアプリも利用できる。Softwareストアはインターフェイスも強化し、FlathubとSnapなど複数のリポジトリから入手できる場合は選択できる。サイドローディングでは安全性と容易さを強化した。
性能も強化し、OSの全レベルで最適化を図った。新旧含めて様々なハードウェアでサクサクと動作するようになり、アプリは高速に、アニメーションはスムーズに動作するという。マルチタッチをサポート、タッチパッドを搭載した対応デバイスで、4本指での上下スワイプ、3本指でのピンチなどにより、ワークスペースの切り替えやアクティビティオーバービューの表示などが容易に行えるようになった。これらに加え、初回ログイン時にZorinの機能を紹介するTourを導入した。Zorin Connectを使ったモバイル端末との連携、ソフトウェアのインストールなどを行うことができるという。
このほかにも、多数の細かな機能強化が加わっている。Zorin OS 16はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Zorin OS
https://zorin.com/os/