elementary OS 6」公開、ダークモード導入などカスタマイズ強化
Linuxディストリビューションelementary OS開発チームは8月10日、「elementary OS 6」(”Odin”)公開を発表した。最新のメジャーリリースとなり、カスタマイズとプライバシーを強化した。マルチタッチなどの新機能も加わっている。
elementary OSは米elementaryが開発するUbuntuベースのLinuxディストリビューション。Pantheonデスクトップシェルを搭載し、使いやすさ、高速などの特徴を備え、WindowsとmacOSのリプレースを目指す。AppCenterからアプリ(無料と有料)を入手できる。elementary OS 6は、2018年に公開されたバージョン5”Juno”に続く最新のメジャーリリースとなる。過去最大のプラットフォームアップデートとしており、ユーザーのコントロール、カスタマイズにフォーカスした。
カスタマイズでは、システムのスタイルシートを新しくした。これにより、ダークモード「Dark Style」を導入、システム設定から有効にできる。日没などユーザーの時間帯に合わせて設定することもできる。また、新しいアクセントカラーとして10種類を導入した。これらの機能により、最もカスタマイズ性に優れたバージョンとしている。
プライバシーでは、サンドボックス技術を導入した。AppCenterアプリは全てFlatpaksでパッケージ/配信されるため、機密データときちんと分離できるとしている。また、ポータル(Portals)でアプリのユーザーデータへのアクセスを管理できるようになった。AppCenterを経由せずにサイドロードにより入手したアプリに対しても、これら保護・管理機能が適用されるという。なお、elementaryはユーザーのデータはユーザーのものでありelementaryは広告目的で個人データを収集することはないと再表明している。
新機能として、タッチ対応端末向けにマルチタッチのサポートが加わった。3本指のスワイプによりマルチタスクビューに切り替わり、3本指の左右方向のスワイプによりダイナミックワークスペース間を切り替えることができる。また、2本指のマルチタッチジェスチャーも強化した。通知を再設計し、ネイティブGTKウィジェットを用いるようになった。よりリッチな情報やアクションを表示できるようになり、アプリを開くことなくアクションができるという。デフォルトのTasksアプリが新しくなり、CalDavフォーマットベースとなった。デバイス上で保存しているタスクだけでなく、オンラインアカウントのタスクとの同期もできる。このほかにも、細かな機能強化が加わっている。
Elementary OS
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