暗号学的ハッシュ関数「BLAKE3 1.0」が公開
暗号学的ハッシュ関数「BLAKE3」の開発チームは7月25日、「BLAKE3 1.0」を公開した。
BLAKE3は、暗号学的ハッシュ関数であるBLAKE2の後継として2020年に発表されたプロジェクト。MD5、SHA-1、SHA-2、SHA-3、そしてBLAKE2よりも高速で、長さ拡張攻撃に対する安全性など高いセキュリティを特徴とする。
通常のハッシュに加えて、PRF、MAC、XOF、KDFをサポートする。マークルツリー構造を取ることで、任意の数のスレッドとSIMDレーンを使った並列処理、差分アップデートと検証済みストリーミングなどの機能を実現した。アルゴリズムは変種なしの1種とし、x86_64で高速に動く。16KiBインプット/1スレッドのベンチマークでは、BLAKE2と比較して約5倍高速と報告している。
BLAKE3 1.0.0のCとRust実装はGitHubのプロジェクトページより入手できる。