「WordPress 5.8 "Tatum"」が公開

 オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)WordPressの開発チームは7月21日、最新版となる「WordPress 5.8 “Tatum”」を公開した。

 WordPress 5.8は3月に公開されたバージョン5.7に続く最新版。コードネームのTatumは、ジャズピアニストのArt Tatum(アート・テイタム)氏にちなむ。

 Block Widgets EditorとCustomizerでブロックをサポート、ブロックを使ってウィジェットを管理できるようになった。ウィジェットエリアにブロックを咥えたり、カスタマイザーでライブプレビューできるようになり、ノーコードのミニレイアウト、あるいはコアやサードパーティブロックのライブラリを活用したコンテンツ制作が可能になる。ブロックではQuery Loop Blockとして、特定のパラメーターに基づいて投稿を表示できるようになった。コード不要のPHPループのようなもので、より複雑で高機能な”最新の投稿ブロック”のようなものと位置付けている。

 投稿関連のテンプレート編集も強化し、慣れ親しんだブロックエディタを使ってテンプレートを編集できるようになった。ブロックテーマ、あるいはこの機能にオプトインしているテーマをアクティベートするだけで、使うことができる。互換性のあるテーマ内に20以上の新しいブロックが用意されているという。ワークフロー側ではページ構造のオーバービュー、ブロック向けの推奨パターンなどが加わった。また、デュオトーンフィルターでイメージとカバーブロックの色付けが可能になった。

 開発者向け機能としては、アクティベートされたテーマ内のTheme.jsonファイルでエディタ設定、利用できるカスタマイズツール、スタイルブロックを制御できるGlobal Styles API、Global Settings APIが加った。WebPのサポートが加わったが、Internet Explorer 11(IE 11)のサポートが削除となった。バージョン5.1で加わったSite Healthも強化した。このほか、細かな機能強化が加わっている。

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