ExifToolをサポートした「digiKam 7.3」が公開

 オープンソースの写真管理ソフトウェア「digiKam」開発チームは7月12日、最新安定版となる「digiKam 7.3.0」の公開を発表した。ExifToolのサポートが加わり、ファイル形式ではMPOとFITSにも対応した。

 digiKamはオープンソースの写真編集・管理アプリケーション。写真とRAW画像のインポート、管理、編集、共有などができ、動画のカタログも可能。Linux、macOS、Windowsで動作する。 digiKam 7.3は、2020年7月に初版が公開された7系の最新版。5月に公開されたバージョン7.2に続くリリースとなる。

 画像メタデータ情報管理のPerlライブラリであるExifToolをサポートし、メタデータサイドバーにExifToolのメタデータビューアが加わった。既存のメタデータ管理ライブラリExiv2も継続して利用でき、Exiv2では対応できないメタデータの機能障害の修正など特別なケースでExifToolを利用するとしている。

 天文学で最も使われているというファイル形式Flexible Image Transport System(FITS)、それにJPEGベースのMPO Multi-Picture(MPO)ファイル形式をサポートした。MPOは富士フィルム、パナソニック、ソニーなどが3Dイメージを保存するのに用いており、バックグラウンドの処理ではImageMagixコーデックとExifToolパーサーを用いる。重複するファイルを検出する機能を改善し、全てのCPUコアを使うことができるようになった。データベースの検索が高速化するという。 このほか、DNG Converterが新しくなった。また、生物学者などのコミュニティ向けアプリのiNaturalistに写真をエクスポートする新しいプラグインも加わった。

digiKam
https://www.digikam.org