RHELフォークの「VzLinux 8.4」が公開

 スイスVirtuozzoは7月1日、Red Hat Enterprise Linux 8.4のフォークとなる「VzLinux 8.4」の公開を発表した。

 Virtuozzoはコンテナベースの仮想化などハイパーコンバージドインフラ向けのソフトウェアを開発するベンダー。VzLinuxはRed Hat Enterprise Linuxのソースコードから構築したフォークとなり、CentOSの代替と位置付けている。VzLinux 8.4の公開は6月11日だが、その後いくつかのバグが修正されている。

 新機能として、Libreswan IPsec VPNでTCPカプセル化とIKE v2のセキュリティラベルをサポートした。ホストネットワーク設定を管理するコマンドラインツールがついたライブラリnmstateが正式サポートとなった。 Identity Management(IdM)で、IdMサーバーのバックアップと復旧、ロケーション管理など、Ansibleモジュールを使った役割ベースのアクセス制御(RBAC)が可能になった。コンパイラ側ではGCC Toolset 10、LLVM Toolset 11.0.0、Rust Toolset 1.49.0、Go Toolset 1.15.7などをサポートした。また、Python 3.9、SWIG 4.0、Subversion 1.14、Redis 6、PostgreSQL 13、MariaDB 10.5など最新版となった。

 VzLinux開発チームは、CentOSがStreamにシフトしたようにVzLinuxもStreamにフォーカスするのかについて、「そのルートをとる計画はない」と記している。

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