インポートモジュールを強化した「darktable 3.6」が公開

 オープンソースのRAW画像編集ソフトウェア「darktable」開発チームは7月3日、最新版となる「darktable 3.6.0」の公開を発表した。

 darktableはオープンソースの写真ワークフローアプリケーションおよびRAW現像。デジタルネガをデータベースで管理し、タグ、画像評価、色ラベルなどで検索できる。色管理はICCプロファイルをビルトインし、sRGB、Adobe RGB、XYZなどをサポートする。OpenCLサポートによるGPUアクセラレーションのイメージ処理が可能。画像フォーマットは、JPEG、CR2、NEF、HDR、PFN、RAFなどの主要なものをサポートする。darktable 3.6は2020年12月に公開されたバージョン3.4に続く最新版。

 インポートモジュールに大きな変更が加わった。インポート前の画像のサムネイル表示、複数のインポートタスク処理の改善などが加わり、インポート元のディスク、カード、カメラでダイアログが共通化された。デフォルトのデモザイクアルゴリズムがPPGからRCDになった。これにより、品質改善が見込めるという。また、デュアルデモザイクもサポートし、ベイヤーセンサー向けにRCDとVNG4、AMaZEとVNG4、xtransセンサー向けにMarkesteijn 3-passとVNGと組み合わせ可能となった。

 Color Balance RGBモジュールが加わった。カラーグレーディングに関する全ての作業ができるモジュールとしている。また、新しいモジュールとして、イメージの一部にぼかしやピクセル化を加えるcensorizeモジュール、それにcropモジュールが加わった。このほか、多数の細かな機能強化が加わっている。

darktable
https://www.darktable.org