RHEL 8.4互換の「CentOS Linux 8 (2105)」公開
The CentOS Projectは6月3日、最新版となる「CentOS Linux 8 (2105)」を公開した。Red Hat(米IBM)が5月末に公開した「Red Hat Enterprise Linux 8.4(RHEL 8.4)」をベースとしたものとなる。
CentOS LinuxはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)と互換性のあるLinuxディストリビューション。プロジェクトは2004年に初版を公開しており、2014年よりRed Hatの支援を受けている。なお、2020年12月、CentOS ProjectはCentOS Linunx 8を2021年に終了し、今後は「CentOS Stream」に集中する計画が発表されている。
CentOS Linux 8 (2105)はRHEL 8.4に加わった特徴を利用できる。Python 3.9、SWIG 4.0、Subversion 1.14、Redis 6 、PostgreSQL 13、MariaDB 10.5もオプションのモジュールストリームで加わった。一部のAppStreamではLLVM Toolset 11.0.0、Rust Toolset 1.49.0、Go Toolset 1.15.7を提供する。また、Boot ISOの不具合も修正した。
RHEL互換を目指すOracleはすでに「Oracle Linux 8 Update 4」を公開済み。CentOS Linux終了の発表を受けて誕生した米CloudLinuxの「AlmaLinux」(AlmaLinux Foundation)も5月26日に「AlmaLinux 8.4」を公開している。
The CentOS Project
https://www.centos.org