「Fedora Linux 34」が公開
The Fedora Projectは4月27日、Linuxディストリビューションの最新版「Fedora Linux 34」を公開した。「GNOME 40」の搭載、Btrfsの強化などが特徴となる。
FedoraはRed Hat(米IBM傘下)が開発するオープンソースのディストリビューション。Workstation、Server、IoTなどのEditionを持つ。Fedora 34は2020年10月に公開したFedora 33に続く最新版。Linuxカーネルは5.11。
デスクトップ向けFedora Workstationでは、3月末に公開された「GNOME 40」を搭載した。OverviewなどUIの刷新などのメリットを享受できる。GNOME Weatherも新しくなり、ビューが時間単位、日単位の2種類になった。デスクトップ環境はXfce 4.16、LXQt 0.16などもサポートする。AArch64-ベースのFedora KDE Plasmaスピン、i3ウィンドウマネージャを使うi3スピンなども公開している。
バージョン33でデフォルトのファイルシステムとなったBtrfsでは、ファイルシステムの容量を動的に圧縮するZstdベースのtransparent compressionをサポートした。WaylandではNVIDIAのサポートを強化した。オーディオ/動画サーバーがPulseAudioからPipeWireに変更された。PipeWireはPulseAudioと互換性があり、これまでと同じように使えるとしている。Toolboxでは、CI(継続的インテグレーション)システムの統合を強化した。またRHEL(Red Hat Enterprise Linux)との統合も進め、コンテナ化したRHEL環境を簡単に設定できるという。このほか、GCC 11、Glibc 2.33、LLVM 12など最新版となっている。IoT向けのFedora IoTでは、Pine64、RockPro64などのARMデバイスをサポートした。
Fedora 34はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Fedora
https://getfedora.org/