オープンソースのクラウドインフラ構築プラットフォーム「OpenNebula 6.0 ”Mutara”」公開

 OpenNebula Communityは4月6日、オープンソースのクラウド基盤の最新版となる「OpenNebula 6.0 ”Mutara”」公開を発表した。エッジの強化により、ハイブリッド/マルチクラウド環境の実装を支援する。

 OpenNebulaはオープンソースのクラウドインフラ構築・管理ツール。プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド、エッジクラウドを構築・管理できるプラットフォーム。OpenNebula 6.0は、2016年6月に登場した5系に続くメジャーリリースとなる。

 OpenNebulaが進める分散型のクラウド管理プラットフォーム「ONEedge」プロジェクトの一部として開発した新しいエッジ機能「Edge Clusters」を導入した。具体的には、仮想マシンおよびアプリケーションコンテナなど任意のワークロードを、クラウド事業者/オンプレミスの任意のインフラ(ベアメタル/仮想化)で動かすことができる「ハイパーコンバージド・エッジクラウド」ソリューションとして、ワークロードの性能と可用性を最大化できるとしている。3層ストレージにネイティブ対応しており、高速に実装できるとしている。

 また、コマンドラインインターフェイス(CLI)を強化し、Webインターフェイス「FireEdge」も導入した。パブリッククラウドとエッジプロバイダの管理、Edge Clustersのプロビジョニングなどを容易に行うことができる。OpenNebulaクラウドを外部のリソースにオンデマンドで拡張するなどのことも、ポイント&クリックで行うことができるという。

 AWSとEquinix Metalリソースを使ってOpenNebulaクラウドを拡張するテンプレートとドライバも早期版として導入した。Edge Clustersをサービスとして実装できる。Dockerfilesのサポートが加わった。vSpehere 7のサポートも強化したほか、LXCシステムコンテナ向けのドライバも新しくなった。仮想マシンのマーケットプレイスも新しくなり、サービステンプレートを保存できるようになった。CNCF認定を受けたKubernetesクラスタも簡単に実装できるという。このほか、多数の機能が加わっている。

OpenNebula
https://opennebula.io