オーディオエディタ「Audacity 3.0」が公開

 オープンソースのオーディオソフトウェア「Audacity」開発チームは3月17日、最新のメジャーリリースとなる「Audacity 3.0.0」公開を発表した。ファイルフォーマットの変更が最大の変更となる。Audacity 3.0は、2012年に公開されたバージョン2に続く最新のメジャーリリース。

 Audacityはマルチトラックのデジタルオーディオエディタおよびレコーダー。カット、コピー、ペースト、削除などの編集機能を備え、16ビット、24ビット、32ビット浮動小数点をサポートする。音声ファイルのインポートとエクスポート、LADSPA、LV2、Nyquist、VST、Audio Unitエフェクトなどのプラグインを利用できる。OSはGNU/Linux、macOS、Windowsをサポート、2020年10月に累計ダウンロード数が1億回に達したことを報告している。

 Audacityプロジェクトを保存するファイルフォーマットを、.aup3に変更した。それまでは多数のファイルで保存し、.aupファイルでコーディネートしていたが、ユーザーがプロジェクト全体を含むと勘違いすることがあったという。.aup3では、SQLite3を使って全要素を.aup3ファイルに保存する。なお、Audacity 3.0で.aupプロジェクトのファイルを開くことも可能。自動的に.aup3に変換される。

 ファイルフォーマットの変更に加え、Noise Gateエフェクトを改善した。また、新しいアナライザとして、サウンドと無音をラベリングする「Label Soundsも加わった。バグも修正されている。Audacity 3.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

 

Audacity
https://www.audacityteam.org/