GitOpsツールFluxがCNCFのインキュベーションプロジェクトに昇格
非営利団体Linux Foundation傘下のCloud Native Computing Foundation(CNCF)は3月11日、GitOpsツールのFluxをSandboxからインキュベーションに昇格することを発表した。
FluxはKubernetes上で動く継続的デリバリープラットフォーム。GitリポジトリなどのコンフィグソースとともにKubernetesクラスタを同期できるツールセットで、新しいコードを実装する際に自動で設定を更新する。
Kustomize、Helm、Kyverno、Prometheus、Minioなどと統合できるほか、他のCNCFプロジェクトと容易に統合できるFluxコントローラーを作成できるSDKも備える。
2017年8月にバージョン1.0となり、現在バージョン2.0を開発中。
Fluxは2019年8月にCNCF Sandboxプロジェクトとして加わり、今回CNCFのTechnical Oversight Committee(TOC)での投票の結果、インキュベーションプロジェクトに昇格した。
Sandboxの過程で、エンドユーザーの数は2.75倍に、コミュニティも2〜4倍に拡大した。また、ガバナンス体制やセキュリティレポートプロセスなどの定義を進め、複数の組織・企業から7人のメンテナを新たに迎えた。Fidelity Investments、Starbucksなど80以上の組織・企業で運用環境で利用されているという。
Flux
https://fluxcd.io