「fish 3.2.0」が公開

 Linux向けコマンドラインシェル「fish」開発チームは3月1日、最新版となる「fish 3.2.0」を公開した。

 fishはLinuxやmacOSなどUNIX系OS向けのコマンドラインシェル。WindowsではCygwinを使うか、Windows 10ではWSL Windows Subsystem for Linuxの下でインストールできる。fish 3.2は2020年2月に公開されたバージョン3.1に続く最新版。3系は2019年に公開されている。

 履歴に基づく入力補完、24ビットカラー、タブ補完やシンタックスハイライトなどの機能を備え、Webベースで色を設定したり、変数/関数/履歴を確認することもできる。

 新機能として、コマンドラインエディタとページャー検索でアンドゥとリドゥをサポートした。デフォルトではアンドゥはControlとZ、リドゥは Altと/に設定されている。ビルトインで、全てのデータを読み込む前にアウトプットを出すようになった。例として、string replaceで全てのstdinを読み込まずにアウトプットを開始するなどのメリットを挙げている。

 このほか、シンタックス、スクリプト、プロンプト、バインディングなどで細かな強化が加わっている。ターミナルのサポートも強化した。

fish
https://fishshell.com