RHELのフォーク「AlmaLinux」が初のベータを公開、CentOS Linuxの後釜狙う

 米CloudLinuxは2月1日、Red Hat Enterprise Linux 8(RHEL 8)とバイナリ互換のあるフォーク「AlmaLinux」の初のベータ版公開を発表した。

 AlmaLinuxは、2020年末にRHEL互換のLinuxディストリビューション「CentOS Linux」の開発打ち切りを受けて立ち上がったプロジェクト。CentOS Linuxのリプレースという位置付けで、1:1でバイナリ互換のあるフォークを目指している。なお、CentOS Linux 8は2021年末でサポートを終了し、今後は「CentOS Stream」に注力する。

 CloudLinuxはホスティング事業者やデータセンター向けのLinuxディストリビューションを開発するベンダー。AlmaLinuxはRed HatとCentOS Projectが開発方針の変更を発表して1週間足らずで、「Project Lenix」として発表、その後Alma Linuxを正式名称とすることが発表されていた。当初、年間100万ドルを投じて開発とメンテナンスを行うと約束、最初のリリースを2021年第1四半期に公開する計画を明らかにしていた。

 ベータ版公開はこの予定に沿ったものとなる。リポジトリはGitHubを用い、wikiも立ち上げた。「完全にコミュニティの貢献とフィードバックをベースにしたLinuxディストリビューションを構築したい」としており、テスト、ドキュメンテーション、サポート、機能面での方向性での支援を求めるとしている。

 AlmaLinuxのベータ1はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

AlmaLinux
https://almalinux.org