「LibreOffice」に若い人のアイディアをーーコミュニティ拡大プログラムを発表
オープンソースの生産性スイート「LibreOffice」を開発するDocument Foundationは1月29日、LibreOfficeコミュニティを活性化させる新プロジェクト「LibreOffice New Generation」を発表した。
LibreOfficeは、オープンソースの生産性スイートとして2010年に誕生したプロジェクト。OpenOfficeのフォークとしてスタートし、主要なLinuxディストリビューションなどにバンドルされている。最新版は「LibreOffice 7」。開発母体は非営利団体のThe Document Foundationで、開発はコミュニティが主導する。認定開発者およびボランティアのコミュニティがソースコード、翻訳、ドキュメンテーション、デザイン、QA、マーケティング、インフラを支えている。GPL、Mozilla Public License、Creative Commonst Attribution-ShareAlikeなどのライセンスにより、開発者とコンテンツ作成者の権利を保護している。
LibreOffice New Generationはこのコミュニティをさらに拡大するための新しいプロジェクト。中でも、「新しいアイディアとアプローチをもたらす」ことから、若い人の取り込みを重要な目的としている。
プロジェクトの一環として、ソフトウェアプロジェクトに貢献した学生に対し、Open Badgesを配布する。メタデータを含むデジタルバッチで、プロジェクトの貢献内容を外部に示すことができるという。このほかにも、アイディアがあれば取り込みたいとしている。Open Badgesなどのアイディアはプロジェクト(「LibreOffice New Generation」)のチャンネル(https://t.me/joinchat/FYe9e2TJyILrhaCk)で、ディスカッションに参加できる。担当者となるMike Saunders氏に直接メールできる。
The Document Foundation
https://www.documentfoundation.org