米CloudLinux、CentOSの後継ディストリビューションの名称を「AlmaLinux」と発表
米CloudLinuxは1月12日(米国時間)、「Project Lenix」として進めているCentOSのリプレースのディストリビューションの正式名称を「AlmaLinux」とすることを発表した。3月までに最初のリリースを目指す。
CloudLinuxは2019年12月にCentOS Project(Red Hat)が発表した「CentOS Linux」の開発打ち切りを受け、CentOSのドロップインリプレースを開発するとして「Project Lenix」イニシアティブを発表した。「RedHat Enterprise Linux 8」(RHEL 8)と1:1でバイナリ互換のあるディストリビューションを開発するもので、発表時、年100万ドル以上を投じて開発・メンテナンスを行うとしていた。
ラテン語で魂の意味を持つ「Alma」を冠した理由について、Linus Torvalds氏が1991年に初のLinuxカーネルをリリースして以来、Linuxコミュニティの飽くことのない取り組みへの称賛を込めたとしている。
「LinuxベースのOSに依存する全てのユーザーと同じように、CloudLinuxも直向きで時に無私なLinuxコミュニティからメリットを得ている。このコミュニテイこそがLinuxの魂だ」と同社のCEO兼創業者であるIgor Seletskiy氏はコメントしている。
AlmaLinuxはRHELのフォークとして、Fedoraのような精緻なクローン、運用環境に対応する安定性、RHELと歩調を合わせた安定版のリリースを目指すとしている。2029年までサポートするというコミットも改めて表明している。最初のリリースは当初の予定通り、2021年第一四半期を目指す。
AlmaLinux
https://almalinux.org/