米CloudLinux、CentOSの代替目指す「Project Lenix」を発表
米CloudLinuxは12月15日、新イニシアティブ「Project Lenix」の立ち上げを発表した。「Red Hat Enterprise Linux 8」以降とバイナリ互換のあるディストリビューションの開発とメンテナンスを行うもので、2021年第1四半期に初期リリースを目指す。
CloudLinuxはホスティング向けのLinuxのディストリビューションを開発するベンダー。同社の「CloudLinux OS」はCentOSをベースとし、セキュリティと安定性を特徴とする。今回発表したProject Lenixはコミュニティ主導のフリー/オープンソースプロジェクトとして、「Red Hat Enterprise Linux 8」以降とバイナリ互換のフォークを開発する。
先にCentOSプロジェクトが発表した方針変更の下で打ち切りとなる「CentOS Linux」の代替を目指すもので、年100万ドル以上を投資して開発とメンテナンスを行うとしている。最初のリリースは2021年第1四半期中を予定しており、名称は今後プロジェクトのガバナンスメンバーにより決定する。
CloudLinuxはCloudLinux OSとしてRHEL 5からRHELフォークの構築の経験を積んでおり、Project Lenixの下で開発するディストリビューションもCloudLinux OSの開発者が開発を行う。サーバー群全体を単一のコマンドでダウンタイムなしに既存のCentOSサーバーから切り替えられるようにするとしている。ビルドとテストソフトウェアは全て無償でオープンソースとして公開する。CentOS 8ユーザーに対し、2029年まで無償でテスト済みのアップデートを行うと約束している。
Project Lenox
https://www.projectlenix.org