CentOSのオリジナル共同開発者が「Rocky Linux」を開始、CentOS Linuxの後継目指す

 CentOSのオリジナル共同開発者が「Rocky Linux Project」を立ち上げた。CentOSの方針変更を受けてのもので、CentOS Linuxと同様、ダウンストリームビルドとすることで運用環境で利用できるLinuxディストリビューションを目指す。

 Rocky Linuxはコミュニティ主導のエンタープライズ向けOS。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)とバグまで含む互換性を目指す。CentOSの開発打ち切りを受けて、CenOSのオリジナルを共同開発したGregory Kurtzer氏が立ち上げた。Rockyという名称は、Kurtzer氏とともにCentOSを開発したRocky McGaugh氏に対する感謝の気持ちを込めたという。

 CentOS Projectは12月8日、「CentOS Linux」の開発を打ち切り、「CentOS Stream」にフォーカスをシフトさせる計画を発表している。CentOS StreamはRHELリリースよりも先にパッチやアップデートを盛り込むアップストリーム開発となる。

 一方のRocky LinuxはCentOS Linuxと同様、アップストリームベンダーの後にパッチやアップデートを受け取る形式をとる。「コミュニティによるコミュニティのための開発を通じて、運用環境向けにしっかりして安定性や透明性のある代替を構築する」とビジョンを説明している。リリースについてはまだ未定としている。

Rocky Linux
https://github.com/rocky-linux/rocky