「Manjaro 20.2」が公開

 LinuxデスクトップManjaro開発チームは12月4日、最新安定版となる「Manjaro 20.2(”Nibia”)」を公開した。

 ManjaroはArch Linux派生のLinuxディストリビューション。使いやすさを特徴とし、WindowsやmacOSからの乗り換えユーザーを狙う。Manjaro 20.2は4月に公開されたManjaro 20.0のポイントリリース。Linuxカーネルは5.9をベースとする。Xfce、KDE、GNOMEのデスクトップ環境が利用でき、GNOME版ではGnome 3.38をサポートし、性能、アプリケーショングリッド、ウェルカム画面、ペアレンタルコントロールなどの新機能を利用できる。

 Application-Utilityを強化した。ブラウザ、生産性スイート、パスワードマネージャの指定が簡単になったほか、直感的なPop-shellとタッチ画面用のMaterial-shellと2種類のタイル型ウィンドウマネージャが加わった。Gnome-Layout-Switcherより有効にできる。

 キーバインディングでは、仮想デスクトップの管理などの改善が加わった。自動ダークモードでは細かな微調整が可能になり、qtアプリケーションでもテーマを自動変換できる。Nvidia以外のハードウェアではx11に変わってWaylandがデフォルトになった。

 KDE版でもWaylandサポート、グリッド風システムトレイなどで強化が加わった。Plasma 5.20が使用でき、省電力、設定センターなども改善した。Xfceはバージョン4.14をサポートした。

 ManjaroのインストーラーCalamaresでは、暗号化された/bootパーティションがなくても暗号化されたシステムを使えるようになった。これにより、グラフィカルなパスワードダイアログなどが有効になるという。

Manjaro
https://manjaro.org/