Python 3ベースの電子書籍ソフト「Calibre 5」が公開
電子書籍ソフトウェアCalibre開発チームは9月25日、最新のメジャーリリースとなる「Calibre 5.0」を公開した。Python 3ベースに移行したほか、ビューアではハイライト機能が加わった。
Calibreは電子書籍の管理ができるソフトウェア。電子書籍の保存、閲覧のほか、Webからニュースや雑誌をダウンロードしたり、ライブラリの共有、書籍の編集もできる。GPLv3の下で公開されている。Calibre 5は2019年10月に公開されたバージョン4系に続く最新のメジャーリリース。
電子書籍ビューアでハイライト(Highlighting)のサポートが加わった。色、下線、打ち消し線などを使って一部をハイライトしたり、メモをつけることができる。ハイライトはEPUBファイル形式で保存されるため、中央のCalibreライブラリで管理して共有やブラウジングを簡単に行うことができる。電子書籍ビューアではまた、縦表示、右から左のテキストのサポートも加わった。
また、ダークモードのサポートがフルとなり、メインのインターフェイス、電子書籍ビューア、エディタ、Content Serverでもダークモードを利用できるようになった。WindowsとmacOSで使用時は、OS側の設定に応じて自動的にダークモードに切り替わる。Linuxでは環境変数でCALIBRE_USE_DARK_PALETTE=1と設定することでダークモードを利用できる。
電子書籍ビューアでは検索を強化し、全文検索や正規表現で検索できるようになった。検索結果の表示も改善した。
Calibre 5では、PythonのサポートがPython 3となった。Python 2のサポートが年内に終了することを受けてのもので、50万行のPythonコード、数万行の拡張コードをPython 3に移植した。一部の外部プラグインはまだPytohn 3にポーティングされていない点を警告している。
Calibre
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