フリーの財務管理ソフトウェア「GnuCash 4.0』が公開

 フリーの財務管理ソフトウェア「GnuCash」の開発チームは6月28日、最新のメジャーリリースとなる「GnuCash 4.0」公開を発表した。

 GnuCashはGNU GPLの下で公開されているフリーの財務管理ソフトウェア。個人や小規模組織向けで、複式記帳法での会計処理、帳票管理、予定取引などの財務機能を備える。Linux、BSD、Solaris、macOS、Windowsで動作する。

 GnuCash 4.0は、2018年に公開されたバージョン3に続く最新のメジャーリリースとなる。

 帳票の価格を更新するなどの作業を行うコマンドラインツールgnucash-cliを導入した。独立した実行ファイルで、コマンドラインからレポートを走らせることができる。エクスポートフォーマットとアウトプットファイル名も備える。

 取引の関連付け(Transaction Association)ダイアログが新しくなった。ファイル添付のクリップやURLのチェーンなどのシンボルがカラムに表示されるようになり、関連付けとして請求書、領収書などを加えられるようになった。また、検索と自動入力補完も強化した。 

 取引のインポートでは、OFX(Open Financial Exchange)ファイルインポーターでは1回に複数点のファイルをインポートできるようになった。

 レポートや予算などの機能も強化し、GUIも改善した。Pythonバインディングがローカライズされた。コードも強化し、3系で非推奨となった機能は削除された。

 サポートするOSは、Windowsがバージョン8.1以上となり、macOSは10.13(High Sierra)以上に変更されている。

GnuCash
https://www.gnucash.org/