日本のカレンダーをサポートした「ReactOS 0.4.13」が公開
WindowsとAPIレベルでの互換性を目指して開発が進められているオープンソースOS「ReactOS」の開発チームは4月10日、最新版となる「ReactOS 0.4.13」を公開した。USBスタックの強化などに加えて、日本のカレンダーのサポートも加わっている。
ReactOSは、Microsoft Windowsとの互換性を目指し、Windowsソフトウェア、Windowsドライバを動かすことができるOS環境。カーネルおよびデスクトップ環境、各種ドライバ、ユーティリティツールなどが提供される。
ReactOS 0.4.13は、2019年9月に公開されたバージョン0.4.12に続くもの。新機能として、令和などの年号を認識できる日本のカレンダーのサポートが加わった。
また、USBスタックの強化も行われ、ストレージデバイスやマウスといったデバイスに関連するバグを多数修正した新しいUSBスタックを導入した。HIDやストレージデバイスをサポートしUSB全般を改善するとしながらも、高度な機能についてはまだ対応できていないとしている。
エクスプローラも強化され、新たにファイル検索機能「Explorer File Search」を導入した。Google Summer of Code 2019での作業の成果となり、これによって目的のファイルを容易に探すことができるという。
Xboxポートも強化し、ブートプロセスを改善した。開発チームによると、当初第一世代のXboxでブートするためのXbox ReactOSポートも実装していたものの、その後メンテナンスがされていなかった。今回コードのポーティング作業を行うことで、ReactOS側も土台のシステムモジュールのバグが明らかになるなど改善につながったと報告している。
多数のバグ修正や、クリップボードのメタファイルのサポート、ファイルシステムではなくレジストリをベースとしたフォント管理などの新機能も加わっている。
ReactOS
https://reactos.org/