「Kubernetes 1.18」リリース
コンテナオーケストレーションKubernetes(K8s)開発チームは3月25日、最新版となる「Kubernetes 1.18」を公開した。2020年では初めてのリリースとなり、ユーザー体験強化のために機能の安定性にフォーカスした改善が図られている。
Kubernetes 1.18は、2019年12月に公開されたKubernetes 1.17に続くリリース。合計で38件の強化が加わった。このうち、15件が安定扱いとなり、11件はベータとなった。
主要な機能強化としては、まずKubernetes Topology Managerがベータ扱いとなった。CPUとデバイスのNUMA連携を可能にするもので、これまでのようにCPUとデバイスがバラバラのリソース割り当てを行うのではなく、連携した割り当てを行うことで低遅延向けに最適化した環境でワークロードを動かせる。
1.16でベータ扱いとなったServer-side Applyが1.18では「ベータ2」となった。すべてのKubernetesオブジェクトからのフィールドの変更を追跡・管理できるという。
ネットワークルーティング機能のIngressを強化し、パスをマッチする方法を特定するpathTypeフィールド、それにKubernetesクラスタにおけるIngressの種類を記述できるIngressClassリソースが加わった。
CSI Proxy for Windowsサポートがアルファ機能として加わった。事前に承認しておくことで、Windows上で権限がないコンテナが権限付きのストレージオペレーションを行うものとなる。
このほか、SIG-CLIでkubectl alpha debugのコマンドが加わるなど、多数の強化が図られている。
Kubernetes
https://kubernetes.io/