オープンソースの優良プロジェクトを選ぶ「Bossies 2018」発表
IT情報サイトのInfoWorld(米IDG Communications傘下)は9月26日、最も革新的なオープンソースプロジェクトを選ぶ年次表彰制度「Best of Open Source Software(Bossies)Awards」の2018年版選考結果を発表した。クラウドコンピューティング、データベースとデータアナリティクス、機械学習、ソフトウェア開発の4部門から、合計49のプロジェクトが選ばれている。
クラウドコンピューティングでは、「Docker」「Kubernetes」などの人気プロジェクトを筆頭に、13プロジェクトが選ばれた。昨今では「どのコンテナオーケストレーションを使うか」から「Kubernetesをどのように動かすのか」に関心が移っているといい、オーケストレーションプラットフォーム上のサービスメッシュ「Istio」やIstioの中核にもなっているエッジ・サービスプロキシ「Envoy」、Kubernetes向けの分散型トレーシングシステム「Jaeger」などが選ばれている。
データベースとデータアナリティクス分野では、「Apache Spark」「Apache Beam」などに加え、グラフデータベース「Neo4j」、時系列データベース「InfluxDB」、分散型HTAP(ハイブリッド型トランザクション/アナリティクス処理)の「TiDB」、水平方向にスケールするMySQLクラスタ「Vitess」、データサイエンスアプリケーション向け「KNIME Analytics Platform」、次世代のJupyter「JupyterLab」など、多様な技術が選ばれた。
機械学習では11種類のプロジェクトが選ばれた。この中には、Googleがオープンソースとして後悔する機械学習フレームワーク「TensorFlow」、Pythonの深層学習ライブラリ「Keras」、深層学習フレームワーク「PyTorch」、真相学習ライブラリ「Fast.ai」、ニューラルネットワーク向けのPythonフレームワーク「Chainer」などが入っている。
ソフトウェア開発では、「Visual Studio Code」「.NET Core」と米Microsoftのプロジェクトが入った。プログラミング言語では、Android開発言語として注目される「Kotlin」、そのほか「Rust」「Julia」なども入っている。JavaScriptフレームワーク「Vue.js」、データ向けJavaScriptチャートライブラリ「Taucharts」、Reactの代替「Preact」などが選ばれた。
InfoWorld
https://www.infoworld.com/
Docker
https://www.docker.com/
Kubernetes
https://kubernetes.io/
Istio
https://istio.io/
Envoy
https://www.envoyproxy.io/
Jaeger
https://www.jaegertracing.io/
Apache Spark
https://spark.apache.org/
Apache Beam
https://beam.apache.org/
Neo4j
https://neo4j.com/
InfluxDB
https://www.influxdata.com/
Vitess
https://vitess.io/
KNIME Analytics Platform
https://www.knime.com/
JupyterLab
https://jupyterlab.readthedocs.io/en/stable/
TensorFlow
https://www.tensorflow.org/
Keras
https://keras.io/
PyTorch
https://pytorch.org/
Fast.ai
https://github.com/fastai
Chainer
https://github.com/chainer/chainer
Visual Studio Code
https://code.visualstudio.com/
.NET Core
https://www.microsoft.com/net
Kotlin
https://kotlinlang.org/
Rust
https://www.rust-lang.org/en-US/
Julia
https://julialang.org/
Taucharts
https://www.taucharts.com/
Preact
https://preactjs.com/